盛り上がる同人AVの実態

AVと同じように、アマチュアが自身や小さなグループで制作する同人AVと呼ばれる作品が存在します。

これらの作品は、同人誌と同様に、個人や少人数のグループによって制作されます。

同人AVでは、アニメや漫画、ゲームなどのキャラクターのコスプレを主に扱っており、即売会やダウンロードサイトなどで販売されています。

同人AVは現在、作品数も増え続けています。

また、一部の作品は品質や人気において、一般的なAVにも匹敵するレベルのものも存在します。

初めの頃は、同人AVは世界最大の同人誌イベントであるコミケなどでDVDが販売されましたが、次第にアダルトな要素が強いイベントでの販売や、ダウンロード販売の形態に移行していきました。

同人AVのファン層も多様化しており、さまざまなジャンルや要素に対応しています。

同人AVの出演女性たちは、プロダクションに所属せずに自由に活動しています。

同人AVには、アマチュアの制作者だけでなく、プロのAVスタッフも制作に携わることがあります。

そのため、一部の作品では、一般的なAVと同じようなクオリティの作品や、人気のAV女優が出演する作品もあります。

さらに、同人AVは、一般的なプロのAV作品を上回る人気があるものも。

その理由の一つは、多くの場合、同人AVは本当に好きな人たちによって作られているからです。

そのため、コスプレなどへのこだわりも非常に高く、フェチ的なものから、過激なハメ撮りものまで、さまざまなジャンルが存在します。

そして、出演している女性の大半は、AVプロダクションに所属していない素人女性たちです。

ある女性は、仕事がなくなったときにプロダクションに頼るのは難しいと考え、Twitterアカウントを作成して「お仕事依頼はDMでお願いします」と書き込んだところ、本当に多くの仕事が舞い込んできました。

その依頼があったのは、デジタル系即売会のイベントで販売されるAVや同人AVでした。

彼女はTwitterだけで多くの依頼を受けました。

さまざまな場所からオファーがあり、月には5本以上の仕事もありました。

主にコスプレ作品中心で、全裸にはなっていません。

中にはコスプレイヤーとして活躍している女性もいますが、自ら応募して出演したという人もいます。

素人の制作者が、素人女性を撮影しているということで、その生々しさが同人AVの魅力とされています。

プロが制作するAV作品にはない、独特のリアリティがあります。

また、同人AVでは、女性の顔が大きなマスクで隠されている作品もあります。

一般的には顔を隠しているとユーザーは不満を感じることが多いですが、この場合は本当の素人女性が出演しているため、逆にリアリティを感じて興奮する人もいます。

出演料は一般的に安く、3万円程度ですが、素人としての相場が分からなかったため、10万円を出す人もいました。

当時は相場がよく分からず、依頼してきた男性の言い値で撮影してしまいました。

顔出しの場合、通常は5万円以上が相場なので、騙されてしまいました。

その後、Twitterのフォロワー数が増えるにつれて、ギャラも上がってきました。

同じ人や同じ同人サークルから何度も依頼があることもあります。

また、趣味でハメ撮りしたいという人もいますが、ハメ撮りは素人にとって難しいものです。

撮影をしながら勃起を維持し、人に見せることができるレベルのセックスを展開するのは非常に困難です。

同人AVでハメ撮りに挑戦するほとんどの素人男性は、途中で中折れしてしまいます。

「同人AV」とは、事務所に所属していないフリーのAV女優が出演するジャンルです。

「企画単体AV」とは、メーカーと専属契約を結ばずに、1本単位の契約で働く形態です。

同人AVの制作会社だけでなく、個撮と呼ばれる撮影のオファーも多い。

「個撮」とは、個人撮影の略です。

このオファーは販売目的ではなく、謝礼を支払って私の性行為中の動画を撮影するというものです。

個撮と言っていますが、実際にはこれは個人売春です。

勘違いしている人も多いと思いますが、個人売春は犯罪です。

一方、同人AVは販売されるため、商業活動として扱われます。

どちらも通常の適正AVとは全く異なるものです。

AV新法は、AV出演の契約に関連する被害の予防と救済についての新しい法案のことですが、実際には被害を受けている人が多いです。

例えば、以前はAV女優になりたいと思って事務所の面接に行くと、契約に関する説明を受け考える時間が与えられます。

そして、決意が固まったら宣材写真を撮影し、それをAVメーカーに見せて会議が行われます。

その後、合意が得られればメーカーに行って面接を行い、撮影へと進んでいました。

しかし、AV新法が可決されてからは、撮影までにさらに1ヶ月待たなければなりません。

そして、撮影しても発売はその4ヶ月後になります。

つまり、AV女優になりたいと思った場合でも、順調にいっても約半年後にならなければAV女優になることはできません。

もちろん、その間は無職であり、収入がなくなってしまいます。

女優や制作スタッフには大きな負担がかかるだけでなく、給料が発売まで支払われないため、さらに発売までの期間が長引くことで生活に困難が生じる可能性があります。

仕事が始まってギャラが発生するまでに半年もかかってしまうとなると、即金でもらえる同人AVの方が良いと考える人々の気持ちも理解できるでしょう。

なのでAV新法が可決されてから、同人AV業界は急速に増え続け、多くの利益を上げているという皮肉な現実も存在します。